忍者ブログ
此処は、幻想楽団Sound Horizonの5th story CD「Roman」に             登場するキャラクター達が織り成す妄想手帳。                     くだらないネタで宜しければ、お話ししてさしあげましょう。              初めて御入室下さいました方は、「取扱説明書。」を御一読下さいマセ。
[24]  [23]  [22]  [21]  [20]  [19
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

暖炉に灯った光が部屋を照らすが、隅々までは届かずに薄暗い。
何処からともなく風が入ってくるのか、絶えず蝋燭が頼りなく揺れ、窓もカタカタと音を立てる。
その窓際にあるベッドの上で、雪のように白い少女が傍らにあった絵本を持ち上げる。
だがそのベッドは、大の大人が乗ったら壊れそうなほどに脆く。
少女が少し咳き込むだけでも大きく軋んだ。


「ねぇ、パパ」

「なんだい、エル」


仮面を手に持ったパパと呼ばれた男、その名をアビス。


「今日は絵本、読んでくれないの?」

「すまないね、エル…」

「お外は雪が降りそうなのに?」


エルと呼ばれたその少女は、穢れを知らない澄んだ瞳で空を見上げた。
アビスはエルの頭を撫でる。
手の優しさとは裏腹に、顔は悲しく歪んだ。


「……帰ってきたら、沢山読んであげるよ」

「うんっ、待ってる!」


悲しい程に純粋なその笑顔。

『決して曇らせてはいけない』

そう心に誓い、アビスは仮面を着ける。
そして重くて冷たい扉をゆっくりと開け、一歩外へ踏み出す。


「パパ、いってらっしゃい!」


愛しい娘のその声を胸に、アビスは破滅の道を歩みだす。

そう。

これから待つ、哀れで悲しい、悲劇的な物語へと。



「其処にRomanはあるのかしら?」






―後書みたいな言い訳?―
たまには趣向を変えてみたり。
なんとなく、書いてみたくなったのでちょこちょこと。
といっても、久しぶりに文なんて書いたからなぁ(´v`;)
書き方忘れてるわwww
これからも、小話的なものもちょこちょこ書いてみたいッスね。

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
09 2017/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
最新コメント
[03/25 杢燐]
[02/11 杢燐]
最新記事
(09/18)
(07/02)
(06/25)
(06/13)
(06/07)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
十駕 深
性別:
女性
自己紹介:

・Sound Horizon CD占い:
  Elysion ~楽園への前奏曲~

・Sound Horizon キャラ占い:
  Yield子

要するに…ABYSSに囚われたって事?
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
忍者ブログ [PR]
"十駕 深" WROTE ALL ARTICLES.
PRODUCED BY SHINOBI.JP @ SAMURAI FACTORY INC.